雪地蔵   写真:神戸市ふぉとあ・ら・かると
有馬温泉の雪
枯野-このどこかを義経は進軍した
冬の神戸
菊水山・冬の雲
菊水山の紅葉
森林植物園の紅葉
トキワサンザシ(ピラカンサ)
神戸・遊覧船
神戸ジャズストリート
スイフヨウ
秋・ヒマワリ
ハ ギ
サルスベリ
カサブランカ
ガクアジサイ
ハナショウブ
バラ
ヤマツツジ
鉄線花
山藤
第5回新開地音楽祭
紫木蓮
春 霞
ソメイヨシノ
紅 梅
ロウバイ
布引滝(冬)
  写真:「歩く旅人の部屋」さん
スイセン
        俳子俳句セレクション 2005
 兄の歳 越ゆる弟 寒の街
 涙雨 顔より解くる 雪地蔵
 六甲の 山端に住みて 桜鯛
 賛美歌や 五月空より 白微光
 クレマチス 面輪さびしき 歌うたひ
 日裏より 出で来し女 新樹光
 わが指に とまれや籠の 姫蛍
 花菖蒲 日暮れてよりの 水明り
 花菖蒲 濁りて浅き 池の水
 黙深し 慰霊碑遠き 木下闇
 神さびし 灯蛾ドームの 闇に落つ
 落蝉の 亡骸軽ろし 夕山河
 秋向日葵 伸びなんとして 届かざる
 秋風や 三木敗兵の 駈けし丘
 秋冷や 天に星屑 地に灯り
 秋闌くる 老ジャズメンの 息遣ひ
 この国の 行く末思ふ 寒暮かな
 この街に 骨埋めやうか 冬夕焼
      2005年 冬
  1  初詣 わがことのみを 願ひたる
  2  こころざし 高き俳句を 大旦
  3  神戸より スマトラ義援 寒に入る
  4  兄の歳 越ゆる弟 寒の街
  5  地震の街 西端に赤き 冬の月
  6  北風や 更地の多き 地震の街
  7  寒暁や 竹蝋燭 六千四百三十四
  8  冬の雨 涙流るる ままにして
  9  涙雨 顔より解くる 雪地蔵
 10  凍てつくを 拒みて滝の 流れけり
 11  さきがけて 駈け逝く人よ 野水仙
 12  冬晴や 一椀蔬菜 あれば足る
 13  春隣 義経主従 越えし坂
         2005年 春
  1  春立つや 仕事復帰を 果たすべし
  2        さとわ
 春浅し 里曲の瀬音 かそけくて
  3  春めくや 藍那の里の やわき風
  4  ひよどりを 越えて早春 一の谷
  5  蝋梅や 艱難辛苦 ありてなほ
  6  志 半ばなるとや 梅ぐもり
  7  まだ癒えぬ 肩に優しや 春の雨
  8  日脚伸ぶ 外遊びの子ら をらずして
  9  春光や 老いたる目にも さやかなる
 10  春の日や 行学道に 励むべ
 11  義経の 坂越えの道 陽炎へり
 12  六甲や 少し遅れの 梅の花
 13  今年また ふるさと遠き 彼岸かな
 14  ふるさとの 山河も海も 朧なる
 15  薄霞 山ふところに 眠る町
 16  遠霞 山に天文 通信塔
 17  春や酒は 今も昔も 灘五郷
 18  六甲の 山端に住みて 桜鯛
 19  瀬戸内の 尾頭付きの 桜鯛
 20  西行の 弟子を気取りて 花の旅
 21  吉野より わが産土の 桜かな
 22  酔ふほどの 酒はなけれど 花朧
 23  清盛が 夢の都や 花朧
 24  朽ちかけし 老木に咲く 桜かな
 25  飛花落花 大和心を 人問はば
 26  風絶えて なほも落花の しきりなる
 27  紫木蓮 いのちのあるを 謝すことも
 28  木の芽空 谷の深きに 砂防ダム
 29  一山も 鳴動するや 木の芽風
 30  山躑躅 坂を越えれば 古戦場
 31  惜春や 鳥鳴きそむる 朝まだき
 32  諳んずる 漢詩数編 春惜しむ
 33  子の後を 追ひて逝きけり 四月尽
 34  茫洋と 広がるみ空 春果てり
        2005年 夏
  1  石楠花や チャペルの塔の 見ゆる丘
  2  賛美歌や 五月空より 白微光
  3  胸内の 澄み渡るかに 若葉風
  4  羽生えし ごとき余生や 子供の日
  5  新樹光 新妻笑みて 傘の内
  6  薫風や ジャズの音高き 新開地
  7  大木の 枝張るままに 藤の花
  8  多謝御礼 風に重たき 藤の花
  9  老鶯や 谷深うして 水清し
 10  クレマチス 面輪さびしき 歌うたひ
 11  鉄線花 ジャズに憑かれし 後半生
 12  絶望の 果てなる希望 鉄線花
 13  妻そばを 付かず離れず 蛍狩
 14  六甲や 団地近くに 蛍ゐて
 15  わが指に とまれや籠の 姫蛍
 16  日裏より 出で来し女 新樹光
 17  波際の 足跡消ゆる 薄暑かな
 18  平磯に 足跡残る 薄暑かな
 19  我残り 友は逝くなり 九輪草
 20  薔薇の香や 高貴麗人 去りしあと
 21  花薔薇 窓開け放つ 宴あと
 22  入梅や 送受のメール おびただ
 23  花菖蒲 雨に煙らふ 永沢寺
 24  花菖蒲 濁りて浅き 池の水
 25  花菖蒲 日暮れてよりの 水明り
 26  花卯木 子らの遊びし 潦
 27  山あぢさゐ 葉先に垂るる 雨雫
 28        やまさか
 六甲の 山険一気 青嵐
 29  ほととぎす 東天いまだ 明けざるに
 30  霊場や 行くほど深き 木下闇
 31  涼なるや 俳子が庵の 熱きお茶
 32  立葵 山田の里の 百年家
 33   さとぬち    め て    ゆんで
 
里中の 右手も左手も 青田かな
 34  見下ろして 棚田幾重や 青田風
 35  凌霄花 雨間に響く 下駄の音 
 36  星迎 異郷のひとを 想ふ夜に (季語:秋)
 37  星祭 見上ぐる空は 同じとも (季語:秋)
 38  七夕や チャツトにたくす 吾子の恋 (季語:秋)
 39  カサブランカ 若きが頃の 志
 40  夾竹桃 浜にまろびて 焼きし肌
 41  毀つ家に 盛りと咲くや 夾竹桃
 42  飄々と 生きて今宵も 冷奴
 43  百あれば 百の音色や 風鈴市
 44  風鈴や 姫路明珍 音火箸
 45  夏燕 ハイカラさんの 通る街
 46  峠道 越えて湯の町 雲の峰
 47  六甲も 摩耶もかき消ゆ 夕立かな
 48  金亀虫 掃けばわづかに 動きけり
 49  落蝉の 亡骸軽ろし 夕山河
 50  原爆忌 胸響くまで 鐘の音
 51  原爆忌 生きめやもいざ 生きめやも
 52  百日紅 庭狭うして 極楽寺
 53  軋みゆく ローカル電車 夏終る
        2005年 秋
  1  乾綿布 絞るがごとき 残暑かな
  2  秋の虫 いまだ幼き 声なれど
  3  薄雲の 流るるままに 盆の月
  4  無に出でて 無に還るとや 盆の月
  5  人影の 揺るるがごとく 盆踊
  6  敗戦忌 耳目ふたつに 口ひとつ
  7  秋向日葵 伸びなんとして 叶はざる
  8  貧乏は 金もて買へず ちちろ鳴く
  9  萩の花 清風ぬくる 路地の奥
 10  はにかみて 笑みたるひとよ 酔芙蓉
 11  古寺や 雨にこぼるる 萩の花
 12  初紅葉 欅並木に 始まれる
 13  謂ふなれば 天下大災 ハリケーン
 14  雲高く 空透き通る 素秋かな
 15  もののけも 寝ねにけるらし 星月夜
 16  六甲の 山嶺さやか 露の朝
 17  星芒の かすみて月の 輝ける
 18  秋彼岸 孫誕生を 報告す
 19  天高し 街の近きに 市章山
 20  秋風や 三木敗兵の 駈けし丘
 21  長治が 無念の塚や 秋日陰
 22  秋風鈴 主なき家に 鳴りにけり
 23  群れたるは 遺憾千万 ぴらかんさ
 24  掃きてなほ 金木犀の 落花かな
 25  秋麗や 山六甲の 凛として
 26  秋冷や 天に星屑 地に灯り
 27  山紅葉 日当たり悪しき 所より
 28  秋深かむ ジャズバー多き 北野坂
 29  秋闌くる 老ジャズメンの 息遣ひ
 30  酔ひぬれて ジャズ聞き流す 夜長かな
 31  空と山 街と海原 秋澄めり
 32  うなかみの 細長き街 秋周航
 33  山装ふ 瀬音静かに 鳥の声
 34  ななかまど 夕空すぐに 色褪せて
 35  店先の 模造南瓜や ハロウィン祭
 36  ともがらの 来たりて去りぬ 暮の秋
 37  行秋や 擦り切れかけし 愛読書
        2005年 冬
  1  穏やかに 晴れて山里 冬に入る
  2  言の葉は 虚にして哀し 木の葉散る
  3  初時雨 裏六甲の 隠れ宿
  4  小春日や メールで届く 孫の顔
  5  穏やかな 余生と思ふ 小春かな
  6  三木晴れて 六甲の山 時雨けり 
  7  片時雨 夕日鮮やか なるままに
  8  並木道 近所総出の 落葉掻
  9  冬めくや 山頂近き 休憩所
 10  六甲の 低き山並 冬の雲
 11  古傷の チリチリ痛む 寒さかな
 12  この国の 行く末思ふ 寒暮かな
 13  里は雨 山は初雪 薄化粧
 14  枯野原 雲間に洩るる 日の光
 15  枯野行く 行く先定か ならざれど
 16  義経の 進みし径も 枯野なる
 17  冬の日や 客寄りつかぬ 観覧車
 18  冬夕焼 海原鈍く 光りゐて
 19  この街に 骨埋めやうか 冬夕焼
 20  孤高なる 光と陰と 冬菊と
 21  暮早し 間もなく灯る ルミナリエ
 22  冬燈 肩すぼめ行く 地震の街
 23  寒天の 闇深うして ルミナリエ
 24  寒風や 峰かすめゆく 雲一朶
 25  紫の 影透き通る 深雪かな
 26  湯煙の あがりて雪の 際立てる
 27  老いぬれば 自重自愛 冬至湯に
 28  ささやかな 晩餐ありて 聖夜なる
 29  寒三日月 暁闇いまだ 明けざりて
 30  穏やかに 笑む人多き 歳暮かな
Photo in こうべ すずらんだい 2005
    俳子の俳句横丁
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