| 2012年 春 * |
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冴返る バイクライダー 駆け抜くる |
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我いつも 薄志弱行 春炬燵 |
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響き来よ 清盛浪漫 早春賦 |
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幼くも バレンタインの モデルさん |
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きさらぎや 竹林の空 輝ける |
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恋猫の 貌に爪掻き 傷が跡 |
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身を舐めて 恋に破れし 猫となる |
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春浅し 清盛遺構 消滅す 於:祇園遺跡(兵庫区神田町) |
| 9 |
春寒や 跡形もなき 福原京 |
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日の射して 牧に残りし はだら雪 |
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時折は 霙混じりの 春時雨 |
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春時雨 路地に古りたる 洋館 |
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早春や 電気自動車 駆け抜くる |
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春めきて 町をさ迷ふ 人の群れ |
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春めくや 法螺吹き隊の 高喇叭 |
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力なき 溜息ひとつ 春地震忌 |
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春寒や 言の葉軽く 空しかる |
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ひたすらに 祈りて弥生 震災忌 |
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みちのくの 地にも芽吹けや チューリップ |
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梅が香に 偲ぶ平家の 栄華かな |
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ミモザ咲く 老舗仏蘭西 料理店 |
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山茱萸や 水音かそけき 峡の里 |
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廃校の 窓より入りぬ 春の色 於:北野・工房のまち |
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目にも見よ 耳にも聞けや 春は来ぬ |
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日当りて 鳩の群れ来る 春の園 |
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鶯の 見えみ見えずみ 定めなく |
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鶯の 木末(こぬれ)伝ひに 鳴きにける |
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犬ふぐり 犬が用足す 道の傍 |
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醜草と 言うも哀れや 犬ふぐり |
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ぬかるみに 足をとられて 花の人 |
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灯の入りて 薄くれなゐの 桜かな |
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飛騨に春 屋台囃子も 賑やかに |
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高山の 祭屋台の 曳き揃ふ |
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神地神戸(かんべ) 朱塗り神殿 八重桜 於:生田神社 |
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春の木の 樹液流るる ゆるき音 |
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牧の昼 羊抱かれて 毛を刈らる |
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かけるべき 言葉もあらで 花蘇枋 |
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葱坊主 無能無才の 輩にて |
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大手毬 小手毬京の 手毬唄 |
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振り向けば ひらりと返す 燕かな |
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戯れて 濡れ羽つくろふ 雀の子 |
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白拍子 祇王が舞に 春惜しむ |
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青年よ ふるさと捨てて 青き踏め |
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