| 布 引 の 滝 * |
夏…滝つ瀬の 岩に映えくる 若葉かな 青葉して 雌滝雄滝に 夫婦滝 息吸ふも 吐くもさみどり 新樹陰 歌碑いくつ 薄日もれくる 五月闇 風涼し 津の国生田 滝の道 さみだれて 五本松の かくれ滝 足早に 通り過ぎたる 出水跡 ときどきは 飛沫に濡るる 苔の花 静思 あふるるごとく 滴れる 水精は 塵を受けずや 滴れる 老鶯や 谷深うして 水清し 老鶯の 好む木立の あるらしく 老鶯の 地鳴き高鳴き 谿こだま 岩陰に 寄りたる魚の 影涼し おはぐろの 過ぎりて川の 煌めける 布引や 風吹きやめば 滝の音 布引に 歌碑のみちあり 滝涼し 緑陰や 臍下丹田 息深し 秋…青一天 野萩は風に あらがはず 照れば華美 翳れば野卑に 葛の花 草の花 いつやも知れず 散りにけり 山人の 逍遥さびし 暮の秋 冬…冬木立 日は輝きを 失はず 凍てつくを 拒みて瀧の 流れけり 年長けて また越えゆかむ 寒深山 俳子 |
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| 布引の滝への登山口 新幹線「新神戸」駅構内より撮影 |
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| 布引の滝 雄滝 写真:「神戸市 ふぉと あ・ら・かると」より転載 |
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| 布引渓谷 写真:「神戸市 ふぉと あ・ら・かると」より転載 |