| 森 林 植 物 園 * |
春…神いづこ 金縷梅咲かせ 給ふあと 春光や 万物なべて 蘇る 森の精 現れさうな 春の宵 鶯の 木末(こぬれ)伝ひに 鳴きにける 夏…木漏れ日を うれしと思ふ 薄暑かな こあぢさゐ 海よりの風 なまぬるく 七変化 雨気ふくみし 低き雲 山あぢさゐ 葉先に垂るる 雨雫 シチダンカ 花に宿りし 星の精 こあぢさゐ 後姿の 淋しひと 緑蔭や 日の斑わづかに 揺らめける 我もまた 息も静かに みどり中 木々はみな 鬱蒼として 蝉時雨 秋…雲高く 空透き通る 素秋かな 山装ふ 瀬音静かに 鳥の声 ななかまど 夕空すぐに 色褪せて 冬…我もまた 土に還る身 落葉踏む 冬木立 光輝は枝を 揺らさざる 耐えて待ち 待ちて膨るる 冬芽かな 俳子 |
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