蜜 蜂
 
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       2021年 春 ( 19 )   *  
 
 721  ひよつとこの 口先一寸 春の蜂
 722  蜜蜂の 尻振りダンス 野花咲く
 723  蜜蜂の 羽音こんじき 風にのる
 724  脚垂れて 花に寄る蜂 蜜旨し
 725  蜂の巣や 触覚幅の 六角形
 726  幼虫に 六角形の 春が来る
 727  糞まみれ 脂まみれや 牛の虻
 728  ここよりは 寄る辺なきかに 牛の虻
 729  牛頭の虻や 唸れば虫の王
 730  造作よき 巣箱に鳥の 止まらざる
 731  巣箱古る 余りにデカき 出入口
 732  人知れず 森になじみし 古巣箱
 733  連れ追ひて 首膨らます 鳩の春
 734  戯るる やうに飛びてや 鳥の恋
 735  神木の鳥や 交るも厳かに
 736  半熟の 卵を抱きて 鶏の春
 737  屋根裏に 鳥の巣あるを 秘密とす
 738  鳥の巣を 人に告ぐれば 鳥地獄
 739  初雲雀 晴れたる鄙の 空を欲り
 740  ひかり野の 空垂直に 揚雲雀
 741  真青なる 空近づけて 揚雲雀
 742  真青なる 空のいろ恋ふ 揚雲雀
 743  鳴きながら 雲雀揚るや 空になる
 744  こんなにも 晴れていいか 揚雲雀
 745  天上の 華やぐころや 雲雀鳴く
 746  大空の 一点揺れて 雲雀鳴く
 747  昼告ぐる 子午線上の 揚雲雀
 748  ひかり野を 鳴き疲れてや 落雲雀
 749  落雲雀 いなかの空が 下りてくる
 750  巣はあちか 雲雀落つるは こちなれば
 751  落ひばり 原野に光 ふりそそぎ
 752  声あれど 雲居のひばり 鄙の昼
 753  遠き日の 遠き眼差し 母子草
 754  紫雲英の 続くかぎりを 母子連れ
 755  やさしさの 数ほど摘めり 蓮華草
 756  ふるさとの 道もかくにか 和たんぽぽ
 757  野遊や 背の低き子を 先頭に
 758  野遊や 泣き虫つ子を しんがりに
 759  野遊の 後の昼餉ぞ 遊山箱
 760  野遊の 昼餉やつるり ゆで卵

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