サンマ
 
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      2021年 秋 ( 10 )   *  
 影落ちて 桐の一葉の 音かすか
 桐一葉落ちて 天下の擾を知る
 桐一葉 はやりすたりの 激し世に
 桐一葉残りて 風に落ちもせず
 こほろぎや 穴にこもりて 夜を待つ
 暗がりの 閻魔こほろぎ 貌光る
 鈴虫や 草原深き 闇に鳴く
 鳴くぞえな 鈴虫箱に 囚われて
 虫の音や 寝入りかねたる 老い人に
 眠らずの 脳にしみいる 虫のこゑ
 夜な夜なの 深夜放送 虫しぐれ
 虫の闇 足の先より 眠気来る
 まどろみの 我に聞かせや 虫の吟
 虫籠に 囚はれの虫 声もなし
 邯鄲の 声まで透きて 薄みどり
 広き空 こひて鳴くかや 草雲雀
 馬追や ひと鳴きしては 飛び移り
 馬追の 鳴けば山家の 灯が消ゆる
 伏臥位の ばった軽やか 空を飛ぶ
 叶はざる 夢がぷかぷか 秋くらげ
 突堤の 鯊釣る人や 潮を読む
 潮引くや ダボ鯊とんと 当たりなし
 ダボ櫨の 当たり消えたる 潮変はり
 鯊釣るや 波止の夕日の 落つるまで
 大魚釣る いでたちにして 鯊一尾
 弓手には撒き餌 馬手には鯵釣り竿
 入れ喰ひや 鯵の早朝 サビキ釣り
 生臭し 鱗はげたる 魚籠小鯵
 鰡遡る 海より汽水 淡水へ
 深海の秋 りゅうぐうのつかい来る
 スイミーよ 鰯は群れて なほ弱し
    レオ・レオニ作『スイミー―ちいさなかしこいさかなのはなし』より 
 命とて トロ箱単位 鰯競る
 塩漬けの へしこ鰯を 糠漬けに
 糠漬けの 鰯へしこや 酒二合
 口開けて 阿鼻叫喚の 干鰯
 へこむ目で 睨むもありて 干鰯
 干いわし 藁一本に 吊るされて
 これでよし 夕餉に並ぶ 干鰯
 魚屋の猫や 秋刀魚の香をかがず
 下町の 一膳飯屋 さんま焼く
 さんま焼く 生なすものは みな叫ぶ
 火だるまの 秋刀魚うまきか 塩つぱきか
 うしろ手に 歩く農婦や 里の秋
 職辞すや 時の移ろひ 重き秋
 いま少し 愛をくだされ 赤き羽根
 にはとりの 胸より我へ 愛の羽根
 白き羽 むしり取られて 鶏の秋

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