ニイニイゼミの抜け殻
 
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     2022年 夏 ( 19 )   *  
 雨待ちて 樹皮の隙間を 孵化の蝉
 幹つたふ 雨の迅きに 蝉幼虫
 雨しとど 蝉幼虫は 地をめざす
 地の底の 根の先々の 蝉幼虫
 穴ばかり 覗く幼ナや 蝉は木に
 脱皮せよ 蝉が古殻 脱ぐやうに
 羽化できぬ蝉や 地闇を出で来しに
 木隠れや にいにい蝉は 忍者蝉
 高鳴きや 熊蝉腹を ふるはせて
 一日の 音の初めぞ 蝉しぐれ
 葉の多き 小枝の蝉や 声高し
 蝉は木に 木は蝉声の 渦なかに
 飛びとびの木々 切れ目なき蝉の声
 日がな一日 切れ目なき蝉しぐれ
 山寺や 日がな一日 蝉の声
 山寺を 領して倦かず 蝉の声
 降るやうに また湧くやうに 蝉しぐれ
 ひもろぎと なりし一画 蝉しぐれ
 蝉鳴きて 杜の大樹を 揺らしけり
 鳥の声 消え失すほどや 蝉の声
 蝉を捕る 身を沈ませて 網あげて
 森出でて 耳奥に残る 蝉の声
 夕蝉や 石積むのみの 墓ひとつ
 死に際の蝉や 止まりて落ちもせず
 百年樹 七年蝉を 育てては
 蝉穴に 残る霊気の 黒々と
 蝉の穴 地霊の抜けし 跡めきて
 雨水の 入りても満たず 蝉の穴
 攀ぢのぼる 形のままに 蝉の殻
 日に透きて あかがね色の 蝉の殻
 根宿りの 魂失せてより 空蝉に
 蝉は木に鳴き 空蝉は風に哭く
 空蝉の 両目よりかや 静電気
 空蝉の 死する目うるむ 朝まだき
 空蝉の 目の玉だけが 濡れてゐる
 つまみとる 二指に軽ろしや 蝉の殻
 空蝉を 蒐めて鳴らす 籠の中
 空蝉に 飛べざるものの 軽ろさかな

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