神戸市北区鈴蘭台総合サイト　俳子の俳句横丁 2022年夏(2)

2022年　夏（ 2 ）　　　*

41	テラニウムライトに浮かぶみどりの夜
42	青と黄の国旗を振ればみどりの夜　　　　ウクライナ戦争によって、21世紀の戦争の野蛮と狂気と　　　　悲惨が、如実のものとなりました !
43	ウクライナ国歌悲しも五月闇　　　　ウクライナは滅びず，その栄光も，その自由さえも！　　　　…一部略…我等の敵は日差しの下に浮かぶ霧のように消え失せるだろう　　　　兄弟よ，我等自身の国を統治しようではないか。…以下略…
44	霊叫ぶカティンの森の木下闇　　　　ポーランドは1939年、ナチス・ドイツとソ連の両国によって攻撃され、　　　　全土が占領下に置かれた。1940年、ポーランド軍将校など　　　　22000人の捕虜が、ソ連軍によってカティンの森で虐殺された。
45	voi ch'intrate みどりが中の地獄門　国立西洋美術館
46	新緑の川に撥ねたる水の声
47	新緑や肺青きまで深呼吸
48	書開けば伐り倒されし新樹の香
49	五月来て風の香りと日の匂ひ
50	薫風や時代を映す街並みに
51	薫風やどこでもドアを開くかの
52	帆を揚げよ北へ北へとあいの風
53	これまでも愛これからもあいの風
54	聖五月泣く飲む寝るのみどりごに
55	窓開く五月の空の明るさへ
56	窓開けて五月の海をまのあたり
57	風五月シャネルグッチにルイ・ヴィトン
58	あえいうえおあお五月の空へ老が声
59	十里飛び五月の蠅がうなり来る
60	田水張る水は低きへ行きたがる
61	街薄暑胸まで届く束ね髪
62	空飛ぶや一本釣りの初鰹
63	腑抜けしよ神戸で食す初鰹
64	深炒りの新茶や香り濃く深く
65	方丈の一味同心新茶のむ
66	新茶のむ臍に納むる侘びと寂び
67	直心の交わりあらば古茶の庵
68	わが胸に棲むひといづこ君影草
69	茅花流し藍那が原のなだらかに
70	紅薔薇の花芯ひかりの渦をなす
71	紅薔薇の咲くかロシアンルーレット
72	悪徳の色みな入れて黒き薔薇
73	黒薔薇のブラックホールクライシス
74	薔薇の香や小鼻を寄するまでもなく
75	紅薔薇に人差指で触れる恋
76	薔薇嗅ぐや少年の息やすからず
77	薔薇の束とけば広がる紅の咎
78	かかげもつ全き薔薇に嘘少し
79	カルミアの百花つどひて一花めく
80	風にさへ媚びを売るとや虞美人草

2022年夏(1)へ　　TOPへ　　2022年夏(3)へ

　　　　　俳子の俳句横丁

　2022年…俳子俳句セレクション 2022
　　　新年・冬1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9
　　　春1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / 11 / 12
　　　　/ 13 / 14 / 15 / 16 / 17 / 18
　　　夏1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / 11 / 12
　　　　/ 13 / 14 / 15 / 16 / 17 / 18 / 19 / 20 / 21 / 22
　　　　/ 23 / 24 / 25 / 26 / 27 / 28 / 29 / 30 / 31 / 32 / 33
　　　秋1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / 11 / 12
　　　　/ 13 / 14 / 15
　　　冬1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6