シマヘビ
 
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     2022年 夏 ( 21 )   *  
 夜の蟻 一億トンの 闇背負ふ
 蟻地獄 砂の女の 棲むといふ
 蟻地獄 情にほだされ 墜つるてふ
 蟻地獄 飢えたる時は 砂を噛む
 重そうに 薄翅かげろふ 飛びたてり
 蜘蛛の子や 諍ひ家族 散り散りに
 無慈悲にも 地獄に垂らす 蜘蛛の糸
 蜘蛛の囲や 脚の長きを 操りて
 蜘蛛の囲に かかる顔あり 歪みけり
 女郎蜘蛛 さかしまに見る 嘘まこと
 刺青の 女の手より 赤蠍
 刺青の 男の背より 青大将
 二股に 分かれてにょろり 蛇の舌
 くちなはや 鼠の叫び 丸呑みに
 何喰ふも 癒されざるは 蛇の飢
 八の字に 水尾引きながら 蛇渡る
 早む瀬を 頭ぬらさず 蛇渡る
 瞠目や 蛇の尻尾の 消ゆるまで
 蛇の尾の 隠るるまでの 長さかな
 謎多きひとや 白蛇を飼ふといふ
 蛇眠る 断層上に ぬくぬくと
 五尺余や 徹頭徹尾 蛇の衣
 蛇打ちし棒 黒々と横たはる
 蛇死して 白く濁りし 目を遺す
 横歩きの蟹 よこ這ひの鎖蛇
 窮しては 蟹の横這ひ 横睨み
 青とかげ 地に腹つけて 身を冷す
 ぶち切れて 井守のやうに 再生す
 虫喰ふや 守宮の腹の 黒ずめる
 心臓に 手足がはえて 蛸踊る
 魂抜けの くらげ骨なし 漂へり
 かつさばく 鯵のはらわた 我も持つ
 田水沸く 逃ぐる泥鰌の 泥けむり
 蝙蝠が 羽を広げて 月が中
 旱田や 後顧の憂ひ なきを乞ふ
 油照り 虫のなきがら 干乾びて
 夏の日や 影は光を 際立たす
 石段の 片蔭折れて ひん曲がる
 片蔭を はみ出すおのが 影を踏む
 片蔭の 尽きて線蔭 点蔭に
   線蔭は電線の蔭、点蔭は点在する木の蔭
 片蔭男に 日蔭の女かな
 日蔭より 路地に水打つ 放射状
 打水を 吸ひて裏道 匂ひたつ
 水打てば 土に汚れて 水死せり
 水鉄砲 受けて平らか 池の水
 噴水の 穂の高からず 低からず
 噴水の白き直立 泡の燦
 噴水や 光の粒を 散らしたる
 噴水や 天を突きては 地に堕つる
 夕凪や ラッシュアワーの 泡立てる
 夕凪に 両手が揺らぐ ハイヒール

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