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      2022年 夏 ( 21 )   *  
 801  夕蝉や 石積むのみの 墓ひとつ
 802  死に際の蝉や 止まりて落ちもせず
 803  百年樹 七年蝉を 育てては
 804  蝉穴に 残る霊気の 黒々と
 805  蝉の穴 地霊の抜けし 跡めきて
 806  雨水の 入りても満たず 蝉の穴
 807  攀ぢのぼる 形のままに 蝉の殻
 808  日に透きて あかがね色の 蝉の殻
 809  空蝉の光沢 大地ひからびて
 810  根宿りの 魂失せてより 空蝉に
 811  蝉は木に鳴き 空蝉は風に哭く
 812  空蝉の 両目よりかや 静電気
 813  空蝉の 死する目うるむ 朝まだき
 814  空蝉の 目の玉だけが 濡れてゐる
 815  つまみとる 二指に軽ろしや 蝉の殻
 816  空蝉を 蒐めて鳴らす 籠の中
 817  空蝉に 飛べざるものの 軽ろさかな
 818  羽蟻飛ぶ 建付け悪き 俳子庵
 819  夏蝶や 風の隙間を ついて来る
 820  夏の蝶 花にさはらず 香をかかず
 821  六甲の 貴公子然と 碧揚羽
 822  貴公子のやうに 青条揚羽翔ぶ
 823  黒揚羽 舞ふを見ている みずら髪
 824  青空を見て 夏蝶を見失ふ
 825  吾子かざす丈より長き 捕虫網
 826  力尽くまでを 燈蛾のご乱心
 827  鳩の口小さし 毛虫を啄まず
 828  ちちちつと 燃えて声なき 毛虫かな
 829  なむあみだ 蠅が手をする 尻をふる
 830  疎まれて 蠅は天下の 蠅となる
 831  蠅生れて 不垢不浄なる 影を置く
 832  蠅飛ぶや ブラックホール 大孤独
 833  哀しくて 笑ふほかなき 蠅取草
 834  孑孑や 末は赤龍に なるといふ
 835  藪蚊来る 膝を打ちても 策はなし
 836  藪蚊来る 痩せたるひとの 声避けて
 837  打つ音に みごと圧死の 藪蚊かな
 838  蚊まみれの いくさ無惨や 塩屋口
       塩屋・源平合戦戦歿者供養塔
 839  ががんぼに 触れなば折れて 壊るやも
 840  ががんぼの 十頭身の 脚折るる

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