松葉ガニ
 
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     2022年 冬 ( 2 )   *  
 西方の 時雨雲より 空崩る
 初しぐれ 須磨の山より 沖かけて
 初しぐれ 敦盛蕎麦を かきこめば
 時雨来て 海へと傾ぐ 須磨の山
 あと少し 泣けば晴るるか 須磨時雨
 水静か 運河時雨の 跡もなく 兵庫運河
 冬座敷 身ほとりに積む 塵あくた
 侘び茶室 障子明かりの ほの暗く
 風あるか 障子に動く こずゑ影
 席立ちて 障子を閉むる 父の背ナ
 言葉なき 父の拒絶や 白障子
 北窓を 塞ぎしよりや 部屋縮む
 わが影の ほかに影なき 冬田かな
 老いゆくや 冬の夕日の 沈む丘
 人ならば 人斬り銀次 枯蟷螂
 枯蟷螂 生きとし生くる もの哀し
 日を舐めて 牛舎動かぬ 冬の蠅
 色薄き 花に執せり 冬の蝶
 冬蝶の 未だ飛ばずを 肯へり
 ひとつ来て どんどん増えて 雪蛍
 雪蛍 その後のことは つゆ知れず
 泥大根 洗へば畑の 器量よし
 薬味にと 刻むも細く 九条葱
 冬菜畑 一番星の はや出でて
 冬林檎噛むや 歯茎のほの疼く
 もうひとつ 更にひとつと 蜜柑むく
 小さき手や 皮こま切れに 蜜柑むく
 可笑しかも 蜜柑も我も 臍ひとつ
 廃れ家に 饐えて蜜柑の 香の立ちぬ
 湯豆腐に 大豆由来の 醤油の香
 才長けて 焼薯の端を 含むひと
 病ひ万 死にぞこないの 薬喰
 河豚肝の毒に たましひ痺れさす
 南無八幡 死ぬほど好きな 河豚の肝
 針千本 でまかせ嘘の 膨らみて
 法螺吹きは 破れた網で 鯨獲る
 大食の 鯨死すれば 雑魚の餌に
 青鮫の 塒となりぬ 難破船
 鮟鱇の 干されてなほも 泥臭し
 大海を 泳ぎて鮪 わが口へ
 相席は 大の蟹好き 話好き
 松葉蟹 食ひし証の 殻残す
 熱々の 牡蠣の天婦羅 きつね色
 バツイチと 嗤ふ男の おでん酒
 熱燗や 家路の遠き 人となる
 死ぬるまで 生きて男の なめこ汁
 竹馬に 高き視座あり 背伸びせり
 竹馬や 長歩の届く ところまで
 竹馬や 大人見下ろす 視座を得て
 長ずれば 竹馬の視座 定まらず
 マラソンの 勝負どろろや 坂きつし マラソンを季語扱い
 この道は いつか来し道 冬夕焼
 冬夕焼 観音像は 西を恋ふ
 開戦日 みんな同じや 安心や
 戦ひに 勝ちていよいよ 時雨傘
   虚子は、開戦の直後に、
   「戦ひに勝ちていよいよ冬日和」という句をつくりました。
   他にも「勝鬨はリオ群島に谺して」などがあります。
 戻れてふ 信号はなし 開戦忌
 何ごともなく 十二月八日過ぐ
 髪きりて 首筋寒し 十二月
 平和なり 開戦の日の 来るまでは
 漱石忌 髭豊かなる デスマスク
 倫敦は 寂びれゆく都市 漱石

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