藍       那  *

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             藍         那  ( 秋 )

           秋…かなかなの 鳴きてぞ哀し 隠れ里
             夕空に 遠ひぐらしの 声残る

             秋蝉の ことに日暮れの 名残り声
             秋蝉の 命短し 絶唱す

             日当れば 翅むらさきに 蝶とんぼ
             空高く 翔べば羽黒に 蝶とんぼ

             段畑を 真直ぐに低く 鬼やんま
             山あいの 狭き農園 秋あかね
             捨て畑に 吹かれて殖ゆる 蜻蛉かな

             隠沼の淀みや つがひ蜻蛉来る
             とんぼうの 休めば沼の 時とまる

             赤とんぼ 人にふるさと 夕山河
             明日もまた 野駈け山駈け 夕とんぼ

             竹の春 強くやさしく しなやかに
             秋薊 触れなば痛き 恋もある

             殿様ばつた 下に下にと 徳川道
             天領の空へ 殿様ばつた飛ぶ

             狭くとも ここは天領 稲の花
             花稲は 村一番の 器量好し

             朝に咲き 昼にはしぼむ うつし花
             青い鳥 探しあぐねて 蛍草

             女郎花 藍那里山 野辺の道
             山里の 野末にのこる 女郎花

             葛が原 里に古りたる 農家小屋
             照れば華美 翳れば野卑に 葛の花

             百草に 千万の露 宿りけり
             暁や 草ことごとく 露こぼし

             幽霊花 夕日落つれば 穢土辺土
             天に咲く 花やも知れず 曼珠沙華

             死人花 藍那に卒塔婆 五輪塔
             風の尾を 追ふほど哀し 秋の暮

             藍那辺は むかし湖 いま花野
             谷戸の田の 荒れゆくままの 大花野

             里山に 踏み入れてより 花野人
             大花野 風も寄り道 してをりぬ

             秋の野や 草をしとねの 別座敷
             秋の野の 草を枕に 夢を織る

             野にまぎる 蝶の豹紋 里の秋
             山里の 変りなきかに 鳶の秋

             杜鵑草 藍那古道 鄙の道
             咲くもあり 実るもありて 野辺の秋

             秋の野の 花は美醜を あらそはず
             草の実の 雨のしづくに 朝日さす

             ブランドの 服着る案山子 雀来る
             眉太く 丸口デカき 爺案山子

             久延毘古は 山田のそほど 案山子立つ
             両の手を 広げて我も 案山子びと

             鎌握る 力を入るる 稲を刈る
             戦利品 得しがごとくに 稲担ぐ
             干稲に ぬくみの残る 里夕暮れ

             茎先の 花穂けなげや 吾亦紅
             紫の 翳をひそめて 吾亦紅

             藍那野の 一点の青 花りんどう
             日陰濃き 野面低きに 濃竜胆
             竜胆の 枯れて野末の うらぶるる

             赤蜻蛉 連れて薄暮の 農夫かな
             山あいの 狭き農園 秋茜

             幕開く 農村舞台 色鳥来
             おひねりを 投じて幕や 銀杏散る

             鵙高音 藍那の里の 夕まぐれ
             風誘う 高さのありて 秋の草

             ひとり夜に 忍音細き 虫名残
             義経の 通りし径に 残り露

             連れゆくは 我が身ひとつや 暮の秋
             空渺々 我は秋野の 点となる

             転びても へのへのもへじ 捨案山子
             大往生 倒れ案山子の 空青し

             秋風や 名のみを残す 長屋門
             山里の 色なき風に はぐれ鳥

             朝霧の 里や日本の 古ふるさと
             過ぎ去れば 懐かしゆかし 里の秋

             穭田や みのりがあとの 香をとどめ
             野菊摘み 露座の仏の 供花とせり    俳子

           藍那・七本卒塔婆と五輪塔

       第16回 あいな里山まつり   於:あいな里山公園

          第16回 あいな里山まつり・稲刈り
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