有   馬   温   泉   *

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          有   馬   温   泉 ( 夏 2 )

         夏…山門に 入れば緑陰 風の韻 (瑞宝寺公園)
           緑陰に 極楽よりの 余り風

           緑陰や わが息に和す 森の息
           緑陰や 黙してしばし 只管打坐

           端居して 裏六甲の 余り風
           湯の宿や 日暮れてよりの 風の涼

           避暑の宿 熱き出湯に 入ることも
           湯名残りを 冷ます川の辺 夏の宵

           夏の夜や 下駄を鳴らして 湯本坂
           夏の夜や 湯浴みが客の 下駄の音


           夕暮れて 芸妓浴衣の 小紋柄
           納涼床 芸妓は赤き 帯締めて

           ねね橋を くぐりて涼風 川座敷
           納涼や 清流の音に 囲まれて
           酔ひほのか 有馬納涼 川座敷

           分け入りて 奥六甲の 岩清水
           音もなく 砂吹きあげて 清水湧く

           川清水 底ひの岩を 揺らめかせ
           澄みわたる 有馬清水に 魚棲まず

           瑞宝寺 廃寺が奥の 山清水
           手にすくふ 清水に青き 空の色

           清水飲む 影も旨しと つぶやきて
           炎天の 喉をうるほす 神の水
           一掬の 清水うるほす 喉の奥

           轟きて 清く澄みたる 滝の音
           瀑音と 滝のしぶきを 総身に
           山険し 有馬に四十八の滝

           滝仰ぐ 右目左目 こころの目
           神宿る滝や 畏れて近寄れず

           太閤の 愛でたる滝や 鼓ヶ滝
           涼なるや 秀吉愛でし 有馬水

           汗滂沱 有馬三山 屋畑尾根
           汗拭ふ 有馬七坂 八峠
           炎天を 韋駄天でゆく 魚屋道

           鄙び湯や 有馬にもある 鯖の道
           白き歯や 有馬足湯の 登山客

           風涼し 有馬へ越ゆる 峠道
           峠道 越えて湯の町 雲の峰
           雲の峰 湯山が道の 空狭し

           白雨来て 摩耶より街へ 雨走る
           軒借るや 白雨たばしる 湯山道

           夕立来て ひとつ軒下 逢瀬めく
           夕立の 来たて去りぬ 小半時

           蟻馳せて のぼりきれざる 願ひ坂
           山門に 入るをはばかる 蝉しぐれ

           鉄泉や 夏日あたらば 金泉に
           有馬湯に 積年の汗 流しけり

           仕舞湯の 音も静かに 真夜の秋    俳子

                善福寺の緑陰

             神戸電鉄 有馬温泉駅
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