福 原 京 跡 と 兵 庫 津 の 道 * |
福原京跡と兵庫津の道 INDEX 福原京跡 (春) (夏) (秋) (冬) 兵庫 津の道 (春) (夏) (秋) (冬) 兵庫運河 (春) (夏) (秋) (冬) |
兵 庫 運 河 ( 夏 ) |
夏…はるかなる海へ 立夏の帆をあげよ (高田屋嘉兵衛 本店の地) 五月の帆 海に真白き 筋をひき 沖を行く 嘉兵衛が一帆 風薫る 海境を 越えても海や 風青し 初夏や 兵庫運河の 水匂ふ (兵庫運河) 沖卯波 引かれて軋む 舫ひ綱 (新川運河) 卯月波 空砲の音 かき消えて (和田岬砲台) 葉柳の 影の乱るる 運河淵 (兵庫運河) 夏柳 ゆれて津の道 風の道 海よりも 先に光りぬ 夏燕 (和田岬砲台) 臼砲の 弾のごとゆく 夏燕 さみだれて 兵庫運河の 雨水輪 (兵庫運河 大輪田橋) さみだれて 運河水面の 乱模様 かたつぶり 運河の水の 清かれと 白南風や 輪田の泊りも 遠からず 蟹ゐるか 運河底ひの 泥動く 明易し 泊に潮の 満ち寄せて (新川運河) 水底に 光たゆたふ 夏運河 浜涼し 櫂漕ぎ人の 声響き 手作りの 筏レースや 転覆す あいの風 帆掛けて船は 上方へ (北国船) あいの風 北の恵みを 船に載せ わたなかの 夏の光へ 帆を揚げて (高田屋嘉兵衛 本店の地) 夏潮の 色濃きなかや 白帆船 展帆せよ 兵庫泊りに 南風 高々と 帆をあぐ船や 雲の峰 真炎天 運河淀みは 日を返し 夏運河 切子光の まぶしくて 炎昼や 舟に人なき 船溜り 帆船の 彼方もくもく 雲の峰 夕凪や 沖を動かぬ 遠白帆 夕凪ぎて 泊に満つる 海匂ひ 夕凪や 兵庫運河の 水淀む 夕凪ぎて 運河澱みの 舫ひ舟 夕凪に ゆるり汐満つ 運河かな 風死すや 重油が匂ふ 造船所 風死して 塀にはりつく 夕日陰 俳子 |
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江戸時代後期の兵庫津 「武庫連山海陸古覧(部分)」 若林秀岳・画 |
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兵庫運河・大輪田橋 大輪田橋の支柱には、青銅製のかたつむり飾りが取り付けられています。 |
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高田屋嘉兵衛顕彰碑 |
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