福 原 京 跡 と 兵 庫 津 の 道 * |
福原京跡と兵庫津の道 INDEX 福原京跡 (春) (夏) (秋) (冬) 兵庫 津の道 (春) (夏) (秋) (冬) 兵庫運河 (春) (夏) (秋) (冬) |
兵 庫 津 の 道 ( 秋 ) |
秋…息絶ゆる きはも選べず 蝉の秋 (八棟寺無縁如来塔) 秋蝉や 雲はちぎれて 海境へ (築島 来迎寺) 月出でて 大仏さまの 大頭 (能福寺) 一遍や 甍をはねる 月明り (兵庫区・真光寺) 名月や 浄は不浄を きらはざる 月白し 光あまねく 行き渡り よき月を ながめて天の 如意を知る 秋日濃し 輪田に無縁 如来塔 (八棟寺無縁如来塔) 輪田の秋 七堂伽藍 今はなく 秋声や 鐘はうたねど 日の暮るる (清盛塚) 琵琶塚の 薄き影より 秋のこゑ(琵琶塚) 露の世や 輪田に清盛 隠し墓 (築島 来迎寺) 冷まじや 行方知れざる 隠し墓 もののふや 露を払はば 刃の濡るる 身にしむや 墓の失せたる 天下人 骨細の 十指でなづる 露の墓 露の墓 人こそ知らね 平家悲話 水澄みて 清盛橋の 屏風図絵 (新川運河) 秋深し わたる風にも 情けあり (清盛塚) ひたすらに 鳴くほかはなき 虫の闇 生き死には 星流るるが ごとくして 大仏の 大耳に秋の 風の韻 (能福寺) 露の世や 仏半眼 なりしまま 秋晩鐘 生死流転の 風流れ 晩鐘に 秋玲瓏の 響きあり 晩鐘の ひびきて秋の 翳深し 残る虫 鋭きか鈍きか 鳴きにけり 残る虫 雨降る闇に 鳴きにけり 薄き袈裟 まとふ大仏 うすら寒 柳散る 池面に枝の 垂るるまま (兵庫運河) 柳散る 語り継がれぬ 烈士伝 大仏と 空分けあうて 深紅葉 (能福寺) もみぢ葉の 重なりへ落つ 雨しづ 深秋の 仏の目にも 泪かな (能福寺) 秋深し 墓石に残る 血の匂ひ (築島 来迎寺) 秋闌くる 治にして乱を 忘れざる (清盛塚) 行秋や 潮満つ音の さびしかる (新川運河) 俳子 |
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八棟寺無縁如来塔 |
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築島 来迎寺 松王丸石塔と妓王妓女塔 |
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芳年武者牙類 「平相国清盛」 |
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