春 の 鮒 * 春…春鮒に まだ整はぬ 池の水 岩陰の 薄氷いまだ 解けきらず 春池の 雲の中より 鮒跳ぬる 鮒はねて 春池の水 うすみどり 春の池 光の水に 溶けゆける 水の輪に 沈む練り餌や 春の池 釣り人の 見るは一点 春の鮒 水練りの 団子うましか 春の鮒 春鮒や 紡錘形の 浮き沈む 春池の 底より二寸 鮒を釣る ひき強し 池ごと手繰る 春の鮒 春鮒を 手繰る重さの 軽ろきこと 春鮒の 光こぼして 釣られけり 水影の 乱れて春の 鮒揚がる 竿撓ふ 釣りては放つ 春の鮒 すりぬけて 逃げしは大き 春の鮒 春鮒に 釣針ルアー 投げ入らる 春池の 雲の中より 鮒跳ぬる 時折は 水面に跳ねて 春の鮒 鮒跳ねて 春池の水 うすみどり 夏…照りかへし 強き川面や 濁り鮒 魚はねて 釣果少なき 池の夏 俳子 |
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