蛙 (1) * 春…蛙鳴く 水の揺らぎの ある辺り 古池の 淀みて蛙声 かまびすし 古池や ドレミファソラシ 泥蛙 田地ごとに 違ふ高低 かはづ鳴く 放棄田の 声だけデカき 痩せ蛙 捨て田いま 蛙や蝌蚪の 王国に 泥蛙 鳴きて耕作 放棄田 蛙鳴く田あり 農継ぐ人はなし 男減り 田畑も減りて 蛙鳴く 蛙つがふ 半濁音の 声あげて ふくらめば 透けて蛙の 喉ぶくろ 蛙鳴く ありさうでなき 喉仏 田も動け 空ゆるがせて 蛙鳴く フルートの 音にあはせて 蛙鳴く フルートの 音の高まれば 子蛙も 新池や 蛙ためらふ 水の淵 おのが影 ぬぎてとびこむ 沼蛙 唐突に 水驚かす 蛙かな 水乱る 蛙とびこむ 二三匹 空中に 四肢踏んばりて 蛙跳ぶ 奥池や 蛙とびこむ 音空に 靴音に 蛙逃げこむ 水の音 沼池や 蛙逃げこむ 泥けむり 蛇出でて ぴんぴんころり 擬死蛙 山吹の 陰にて蛙 影もたず 古池や 蛙泳げば 水ねばる 古池や 浮寝蛙の 水眠る 目借時 池にもおはす 阿弥陀仏 目借時 沼面に消ゆる 泡ひとつ 目借時 たたきて直す 呆け頭 ワニ殿も 借りをり蛙の 目借時 俳子 |
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トノサマガエル |
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