雪 解 * 春…踏み跡の 上に踏み跡 雪残る 踏みしめし 足跡よりや 雪腐る 日を受けて 解けそむ頃や 雪匂ふ 北国の 肌喜ぶや 雪解風 残雪の 凍れる谷を 恐々と 積む雪の 踏みしだかれて 解けにけり 老が足 なえて雪解 ぬかり道 川下も 川上もはや 雪解水 雪解川 水の匂ひの なきままに 雪解の 滴る音が 空を割る 雪解の 音は水音 地の鼓動 雪解の音や ドレミファ空高く 雪解や マンモスの骨 笑ひだす 声出せば 雪解の川に かき消さる 山の騒 雪解川より 始まりぬ 雪解の 音はにぎやか 川迅し 音立てて 流るるからに 雪解水 雪解川 谷をくだれば 早瀬川 流るるや 雪解濁りの 清むまで 峰雪の 解けて清流 生田川 雪解水 入りて騒めく 汽水域 裏庭の 軒より落つる 残る雪 残雪や もんどりうちて 杉伐らる 冠雪 とけて涙の 微笑仏 うす雪の とけて大地の ほの湿り 俳子 |
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摩耶山・桜谷の雪解川 |
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