夏 の 蝶  *

        夏…逆しまに 葉陰にとまる 梅雨の蝶
          細枝に 逆さどまりの 梅雨の蝶

          葉の裏に 身をひそめてや 梅雨の蝶
          梅雨蝶や 粋なをみなの 雨宿り

          夏の蝶 花にさはらず 香をかかず
          夏蝶や 花に影置く こともなく
          夏の蝶 影を落とさぬ 高みへと

          一頭と いへど軽々 夏の蝶
          森中を 抜くるも迅き 夏の蝶

          稜線の 撓り越えゆく 夏の蝶
          夏の蝶 下降気流に のりながら

          山端より 影の離るる 夏の蝶
          夏の蝶 影より遠く 高く飛び

          夢のごと 大瑠璃しじみ 羽開く(オオルリシジミを季語扱い)
          草原の 明るき上を 夏の蝶
          丈高き 草の上飛ぶ 夏の蝶

          夏蝶や 風の隙間を ついて来る
          野を縦に 過(よ)ぎりて迅し 夏の蝶

          青空を見て 夏蝶を見失ふ
          夏蝶の 風をはらみて 空に消ゆ
          夏空へ消えて 光の蝶となる

          夏蝶の 挑みて越えず 風の壁
          夏蝶や 風にあらがふ こともなく

          夏蝶の 死すれば重く 地に伏して    俳子

               アオスジアゲハ

                ジャノメチョウ

             夏紫苑にとまるベニシジミ

           オオムラサキ (森林植物園展示写真)

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