蝉 ( 3 )   *

         夏…死に際の蝉や 止まりて落ちもせず
           蝉暑し 虫のなきがら 干乾びて
           国破れ 耳に蝉声 目に山河

           夕蝉や 丹生の無動寺 不動尊 (無動寺)
           夕蝉や 石積むのみの 墓ひとつ

           山寺の 木に鳴き暮れて 蝉死せり
           油紙 めくれるやうに 蝉死せり

           大落暉 落蝉はみな 腹を上に
           死に蝉の 目玉乾かぬ 夕まぐれ

           夕蝉の 腹を見せての 大往生
           山寺の 原生林の 蝉木霊 (太山寺)

           落蝉の 裏返りてや 空つかむ
           境内に 羽のもげたる 蝉むくろ

           落蝉や 生きた数だけ 屍なす
           死してまで さらす醜態 蝉むくろ

           蝉むくろ 半角文字の 行列に
           羽根遺す のみになりたる 蝉むくろ

           森出でて 耳奥に残る 蝉の声
           落蝉の なきがら軽ろし 夕山河    俳子

                ミンミンゼミ

                 アブラゼミ

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