夕    焼  *

         夏…里ぬちの 棚田幾重や 大夕焼
           僥倖の 極みなりしか 朝焼空


           大夕焼 今日は五打数 三安打
           缶蹴りの 靴の弧のさき 夕焼空
           かくれんぼ みんな出できて 夕焼空

           仲良しの 一抜け二抜け 空夕焼
           夕焼空 さよなら三度 また明日

           膝小僧 だきて夕焼 茜空
           夕焼雲 あすにはできる 逆上がり

           夕焼空 逆上がりして 前廻り
           幼な児に 夕焼小焼の 遠き道

           夕焼空 笑顔をしまふ こともなく
           どの子にも 帰る家あり 夕焼空
           さやうなら あしたもきつと 大夕焼


           海夕焼 帰港の船の 水尾長し
           海夕焼 山夕焼して 空残照

           うつし世の 憂ひは遠し 海夕焼
           夕焼は ひとを帰さず 暮れなづむ
           海を見る 大夕焼の 消ゆるまで


           吊橋も 我も金色 夕焼なか
           雲燃ゆる 大夕焼と なりにけり

           大夕焼 空は火の色 恋の色
           君が目に 映る夕焼の 炎ゆるかに


           大夕焼 西に阿弥陀の 浄土あり
           西浄土 天地あまねく 夕焼けて

           百年も 千年もかくに 夕焼けて
           穢土暮れて 浄土輝く 夕焼かな    俳子



                      
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