秋     風   *

          秋…秋風や 跡形もなき 福原京(福原京跡)
            大仏の 大耳に秋の 風の音 (能福寺)

            おとなへば 須磨が古刹に 秋の風(須磨寺)
            敦盛の 笛の音かなし 風の秋

            琵琶の音の 湿りを秋の 風にのせ (村上帝社・琵琶塚)
            秋声に 和して失意の 琵琶鳴らす

            秋風に 怒りを隠す 音を放つ
            秋風や 人悲します 琵琶が音

            秋風に 吹かれて遠き 琵琶の音
            秋風や 琵琶だく人の 身の細り
            秋風や 須磨に師長 琵琶が塚

            秋風の 曲る場所あり 須磨が関
            秋風に 背中吹かるる 夕べかな

            山の藍 海の青へと 秋の風
            須磨の辺の どの道ゆくも 秋の風

            秋風や 三木敗兵の 駈けし丘(三木城)
            長治が 無念の塚や 秋日影

            秋風や 名のみを残す 長屋門(藍那)
            山里の 色なき風に はぐれ鳥

            秋風に まぎるる我も 異邦人
            さびしさの 届かぬ先へ 秋の風

            秋風や 野に咲く花の 名を知らず
            秋風や 里に篠笛 子守唄


            草動き 我は座すなり 風の秋
            秋風の 音を加へて 空広し

            秋風や 声を発さば 悲のつのる
            秋風や 泪もらさば 心果つ

            追はざれば 逃ぐる幸せ 風の秋
            にはか着の 袖に入れよか 秋の風

            ふるさとの 浜には秋の 風調べ
            風に生み 梢に消ゆる 秋の韻

            Mind your own business ! 秋には秋の 風が音
            What will be, will be 明日には明日の 秋の風

            秋風や 地球のまはる 音めきて
            形なき ものを追ひきて 秋の風   俳子


            琵琶の名手・藤原師長ゆかりの琵琶塚の碑
       この琵琶塚の碑がある地には昔、小さな前方後円墳があって、
 いつの頃からか藤原師長卿が奏でた琵琶「獅子丸」を埋めた塚だと言われるようになった。
         この前方後円墳は、この地を通る鉄道線路で二分され、
            現在は線路の北側に、その一部が残っている。
   流罪を二度も経験して数奇な一生を終えた藤原師長の琵琶伝説に「ふさわしき」
             後世の処遇といえるのではないでしょうか。

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