秋     燕  *

          秋…遊覧船 ふれんばかりに 秋燕
            抜錨の クルーズ船に 秋燕

            高台の 電線二本 秋燕
            電線に 秋の燕の 横ならび

            あちが子で こちが親かも 秋燕
            南国を 知らざるもゐて 秋燕

            高舞ふは ふるさとの空 秋燕
            ふるさとは 此方か南か 秋燕

            飛び交す ここがふるさと 秋燕
            惜別や 空をぐるりと 秋燕

            去るものは 影をも引かず 秋燕
            秋燕の 光となりて 消ゆる空

            燕帰る 野良猫帰る 家もたず
            うしろ向く ことなく去りぬ 秋燕

            海坂を 越え去りゆかば 秋燕
            南国へ 海かけて飛べ 秋燕

            遠空へ 光となりて 秋燕
            秋燕の 鳥影はるか 南へ

            秋燕の 影も素早く 宙に消え
            秋燕 空の無辺に 消えゆける

            大海の 無量無辺へ 秋燕
            南溟の 果ての大地へ 秋燕

            海行きて また還り来よ 秋燕
            秋燕 去りて音なき 夕山河    俳子

          秋になって使われなくなった燕の巣

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