天 の 川 * 夏…麦熟れの星や 涙腺ゆるむ夜 中天の 大三角の 星涼し 光年の 此方彼方の 星涼し 巻貝の 渦の中なる 夏銀河 星雲の はるかよりかや 風涼し 秋…彦星や 星の王子の 住むといふ 女星へと 億光年の 逢瀬行 ゆきあひの橋や 渡るも天翔けて 逢ひにゆく 鵲の橋 揺らしても 星今宵 胸の炎が 星となる ゆきあひの橋や をのこの影白し 星の妻 肩をだくには 君遠く 天外の 闇深うして 天の川 銀漢や 水惑星に 仮寝して 銀河見る 地球の陰に 身をひそめ 六尺に 足らざる我に 大銀河 穴ふたつ より銀漢の 大虚見る 一寸の 目の玉ふたつ 銀河見る 銀漢の ひとつを抓む 仕草して ときめくや 銀河瀬音の かそけくて ひと恋へば 地の果て遠く 銀河垂る 天の川 星の雫を したたらせ 銀河より こぼるる雫 両の手に 愛あらば 君が息より 天の川 天垂るる 銀河の淵に 溺れたし 小夜更くる 空のまほろば 天の川 流されて いのちのはての 天の川 青空の ほかは見えずよ 昼銀河 人の世の 闇もちあげて 天の川 銀河にも しがらみあるや 星軋む 今生の 名残りと仰ぐ 天の川 わが庭は 銀河が真中 発句出づ 銀漢や 仰ぎて天に 愧(は)ずるなく 銀漢の 膨張音を 聞く夜更け 銀漢の かの星よりか 暗号文 渦巻くや M51 大銀河 ヒトゲノム 空まではねて 天の川 光学式 プラネタリウム 大銀河 心眼で 見れば見ゆるぞ 昼銀河 街の灯や 弱星失せし 天の川 街の子や 天の川なぞ なきといふ 我なくも 星河星斗は とこしなへ 虫けらも 銀河も同じ 宙に浮き 銀河濃し 隙間の闇も 濃かりけり 銀漢や 暗黒星を 秘めもして 銀漢へ 続く極北 滑走路 湖の 銀河渡りて 天漢へ 銀漢へ 旅立つひとや 影薄し 星舟に 逝くひとのせて 天の川 人声や はるか星河に 届かざる 銀河へと いざなふ地とや 掬星台 星河へと 時空をこゆる 夢の旅 神戸発 六甲経由 銀河行き 摩耶といふ 銀河鉄道 始発駅 国生みの 島に銀河の 端垂れて 海凪ぎて 淡路へ傾ぐ 天の川 天の川渡る 星屑鳴らしつつ 練り櫂を こげば乱るる 天の川 星石に 乱れて迅し 天の川 幾山河 越え去りゆけど 大銀河 闇匂ふ 故山にかかる 銀河かな 俳子 |
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