穴    惑  *

           秋…尾先まで 脂ぎりたる 秋の蛇
             血の多き日や 陽だまりの穴惑

             神前に とぐろ巻きたる 穴惑
             穴惑 人の影にも たじろがず

             穴惑 五郎太石なき 城垣に
             抜け穴の 多き石垣 穴惑

             穴惑 入るは石垣 野面積み
             穴惑 裏込め石に はばまるる

             地下街の 迷路八方 穴惑
             浮かれ世や スマホの穴に 蛇惑ふ
             うつし世に 惑ひまどひて 穴惑

             旧式の 鍵穴ひとつ 穴惑
             樫棒で をのこがつつく 穴惑

             もういいかい まぁだだよ蛇 穴に入る
             Hole in one 入るは一穴 穴惑

             石垣の 穴の暗きに 蛇入れり
             入る穴に 身を絡めてや 蛇眠る

             耳穴に 入る蛇ががさごそ 耳鳴りに
             耳穴に 蛇入りをるか 難聴に

             蛇穴に惑ひ ブラックホールへと
             穴まどひ 惑ひ惑ひて あなかしこ   俳子

                 蝮の子(秋)

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