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          夏…走り萩 赤紫の 鮮やかに
            花も葉も みづみづしきは 夏の萩

            夏萩や 夢見しころの 片思ひ

          秋…君が手の 添ふがゆかしき 紅小萩
            萩の花 娘十八 盛りなる

            萩尾花 その他は言へず 秋七草
            括られて 色濃くなりぬ 庭の萩

            青一天 野萩は風に あらがはず
            あらがはず 従ひもせず 風の萩

            咲き満つる 萩の奥にや 阿弥陀堂 (須磨・明光寺)
            夕萩や 妙法寺への 古き道

            吹かれては 色艶ませり 萩の花
            咲き満ちて 触れなば散らむ 萩の花

            風籟に 風が応へて みだれ萩
            風あらば 揺るる心や みだれ萩

            いいなりに なるのはいやよ 萩に風
            萩に風 あるかなきかの 片想ひ

            移り気な をみな心か 萩に雨
            君思ふ 未練でせうか 萩に雨

            乙女子の 目には泪や こぼれ萩
            受けとめて 手よりこぼるる 萩の花

            愛しめば真萩 恋ふればこぼれ萩
            暮れがての 雨にこぼるる 萩ならむ

            敗者には 敗者の誇り 倒れ萩
            壺白磁 荒剪り萩を 溢れしめ

            紅萩の 散りて紫紺の 花の屑
            本花より 濃き紫や 萩の屑

            紅萩の 散りて枝葉の 深みどり
            こぼれ散る 萩を惜しみて 阿弥陀堂

          冬…枯るるほど 影細くなる 冬の萩
            花も葉も なければ貧し 枯萩も
            捨つるべき ものは捨てたり 萩枯るる

            枯萩の 枝の細きに 風荒く
            枯萩の 枝しなやかに 撓み揺る

            枯萩や 世はとにかくに 住みにくし
            枯萩の 絡むを切らで たばねをく    俳子





              六甲山に自生の萩

                萩の花屑

                                        
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