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          秋…田んぼには 遠き草原 いなご跳ぶ
            土いなご 徳川道を 一つ飛び

            追ふまへに 早逃げしたる 畦いなご
            跳びのきて 草葉をつかむ 蝗かな

            揺れやまぬ 草葉にすがる やせ蝗
            畦草に あきたか蝗 わが肩に

            蝗鳴く 棚田たむろに 寄りあひて
            弱さうで 群るらば怖き 稲子麿

            跳ぶいなご 稲より立ちて 稲に帰す
            稲といふ稲や 稲子の 歯形跡
            捕るほどに いなご湧きくる 痩棚田

            炒り蝗 目にするだけで 鼻につき
            息とめて 佃煮いなご 呑み込みぬ

            国憂ふ いなごのやうな 貌をして
            義を説けり いなごのやうな 声色で   俳子



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