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         春…猪の ぬた場溜まりに 春の泥
           猪の 足跡しるき 春の泥

         秋…殺傷を 禁ずる山や ゐのしし来
           子猪は 山邪鬼の子か 神の子か

           子猪や 怖ぢず恐れず 餌をあさり
           子猪の 餌をあさるも 指呼のうち

           うり坊の 出でて騒然 秋の山
           子猪や 土くれよりは でかくして

           うり坊の間近や 母の猪出づ
           うり坊を恋ひて 親猪に腰抜かす

           猪に 影踏まるるや 尾根が筋
           猪や 重心低く 身構へて

           弁当を開けば 大きゐのしし来
           猪や 大の大人が ひた逃げて

           六甲や 猪逃ぐる 気配なく
           猪を 怖がる人と 愛づる人

           猪垣や 北野山手を 細長く
           山かこむ 猪垣延びて 街囲む
           猪垣に 沿ひたる下山 街遠し

           猪の 隠れヌタ場の 泥乾く
           腐葉土の 芳香強き 猪餌場跡

           猪や 鼻突きたてて 山荒らす
           猪の糞や 山路がど真ん中

           もらひ餌や 里ゐのししの 太り肉
           猪は 豚にはなれず ソクラテス   俳子

                 ウリ坊


     イノシシのヌタ場(泥浴び場) イノシシの足跡が残っている

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