木 の 実 * 秋…誠とは 言の成ること 木の実成る 飯桐の 赤き実ほどの 人なさけ 垂直に 落つる影あり 木の実降る 木の実降る 大地をたたく 音確か 木の実落つ 森を歩けば 頭や肩に 木の実降る 背山が森の 明るさへ 六甲の 七坂八道 木の実落つ 木の実落つ 音に急かれて またひとつ 木の実落つ 谷の底まで 転げ落つ 木の実落つ 音に崩るる 座頭谷 (蓬莱峡) 僧ならば 行乞流転 木の実落つ 南無阿弥陀仏 妙号岩に 木の実降る 木の実降る 義経道や 早駈くる 稚児ヶ墓 地蔵だまりに 木の実降る 堀切や 椎の実落ちて 谷底へ (滝山城址) 山路ゆく 木の実ひとつを ポケットに 足音に 驚きをるかに 木の実落つ 太鼓橋 渡りそこねて 木の実落つ ラの音か シかドの音か 木の実降る 木の実てふ 次につながる 命かな 椎拾ふ 山神様の 贈り物 木の実喰ふ 喰へば膨るる 頬袋 さうかとも さうでなきとも 椎拾ふ 拾ひても 捨つるほかなき 木の実かな 鬼惑ふ 椎の実山の かくれんぼ ゴム銃や 的得て撥ぬる 木の実弾 冬…群鳥に 食べ尽くされし 冬木の実 山里の 冬鳥騒ぐ 餌なきと あちこちに 鳥の糞跡 冬終る 俳子 |
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