草 の 実 * 秋…野葡萄の 摘まれぬままに 色づける 雀来て 遊べる野辺や 草は実に 踏まれても 引き抜かれても 草の実に 草の実や 名もなき原の 果てまでも 秋の野の 花は美醜を あらそはず 草の実の 雨のしづくに 朝日さす こぼるるは 気にもとめずに 零余子採る 盗人萩 一癖ありて 嫌はるる 萩に似て ひつつき虫の 仲間なる 醜草と けなされて実の 夥し 付きやすく 離れがたきよ 藪虱 Stick with you 好きよ好きよの 草虱 草の実付く 文無し爺が 嗤ひだす 蔦の実や 里山近き 古校舎 咲くもあり 実るもありて 野辺の秋 草の実の 爆ぜこぼるるや 捨て棚田 草の実の 爆ぜれば大地 これを受く 草の実飛ぶ おのが実殻を 破り裂き 草魂や 枯るるまぎはに 実をこぼし 秋草や 九地の下に 実を隠し 草の実の ひとつに勝る 句をなせず 俳子 |
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野葡萄 |
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ヨウシュヤマゴボウの実 |
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