松 手 入 *

         秋…中天に 庭師が浮きて 松手入
           天高し 庭師軽々 松の上

           松手入れ 庭師またがる 高梯子
           手際よく 古葉揉みあげ 松手入

           松手入れ 人字松葉の 落ちてくる
           松手入れ 空傷つける こともなく

           枝を見て 葉々をそぎてや 松手入
           残すより 捨つる葉多き 松手入

           毛づくろふ 猿がごとくに 松手入
           松手入 おほまかにして 狂ひなき

           間引くほど 姿整ふ 松手入
           要するに 間引くが大事 松手入
           松手入れ 我は句手入 せず仕舞

           枝ぶりの 良さの際立つ 松手入
           松手入れ 空も整ひ かがやきぬ

           松手入れ 終へて際立つ 松の相
           松の香を 残して終る 松手入    俳子


                                   

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