蓑    虫   *

         秋…蓑虫の 枝端たばねし 破れ蓑
           蓑虫や 雨を通さぬ 蓑まとふ

           蓑虫の 蓑笠自慢 雨しとど
           蓑虫の 闇夜に落つる 蓑しづく

           ぼろ蓑を まとひて鳴くか 小蓑虫
           蓑虫の 鳴かば妻恋ひ 虫が唄

           蓑虫の 糸一本の 宙酔遊
           蓑虫の 垂れて天上 天下仏
           蓑虫の 唯我無援の 面構

           鬼の子よ お前も蓑の 籠り子か
           鬼の子と 呼ばれて蓑に 引篭る

           木に依るや 鬼の捨て子の 衣食住
           鬼の子も 季節の神に 従へり

           蓑虫や 一国者の 面下げて
           蓑虫や 吾も一城の 痩せ主

           白き糸 垂れて蓑虫 宙吊りに
           遊逸を 欲りて蓑虫 宙吊りに
           蓑虫の 中途半端に 宙吊られ

                         蓑虫の こゑ聞く夕べ 父帰る
           蓑虫の 空飛ぶ夢の 叶ふ朝    俳子




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