紅 葉 ( 1 ) 楓 *

          秋…彩りの 色決めかねて 初紅葉
            薄もみぢ 日あたりをれば 色定か

                           みどり児の 手よりも大き 紅葉かな
            幼な児の 手にひとひらの 紅葉かな

            はしけやし 紅葉をかざす 吾子二歳
            色合ひの 葉ごとに違ふ 紅葉かな


            庭紅葉 豪邸堅く 門を鎖ざし (旧乾邸)
            洋館の 窓が切り取る 庭紅葉

            山門を 入らば紅葉に のみこまる (瑞宝寺公園)
            もみづりて 紫白の幕に 野点傘
            照葉して 妻折り傘の 五色糸

            本尊は 出湯紅葉や 瑞宝寺
            瑞宝寺 紅葉観音 大菩薩

            名にし負う 錦繍谷の 深紅葉
            石あれば 腰をおろして 紅葉狩
            茶を愛でて 目には紅葉や 瑞宝寺

            紅葉狩 終へて一服 緋毛氈
            夕紅葉 廃寺に遺る 伏見門
            また来よか 杖捨橋の 紅葉客

            照紅葉 陰影深き 長庇
            照葉して 淡河石峯寺 三重の塔

            すぐそこと 言はれて遠き 紅葉寺
            庭もみぢ 庵には黒き 楽茶碗

            長谷池や 水面もみぢを 見下ろして (森林植物園)
            南天を 望めば紅葉 透き通る
            日当たりて 紅葉透けくる 遊歩道

            しるべなき 道の奥なる 浅紅葉
            深紅葉 うゐのおくやま けふこえて

            大仏と 空分けあうて 深紅葉 (能福寺)
            もみぢ葉の 重なりへ落つ 雨しづ

            夕紅葉 明日は明日には 明日でなく
            手に入らぬ あしたといふ日 夕紅葉

             まこと見て 死にたきものを 夕紅葉
             夕紅葉 うそ偽りの 多き世に

             夕もみぢ 美女もいつしか 妖女鬼女
             夕紅葉 空どこまでも 赤焼けて

             死ぬときは 笑みてゆきたし 夕紅葉
             夕紅葉 わが人生に 悔ひはなし

             四阿の 木椅子が昼餉 もみぢ寒
              もみぢ葉の 匂ひ消ゆるを 栞とす


             色見草 ぬけくる雨も くれなゐに
             早き瀬に 落ちそで落ちぬ 濡れ紅葉

             沈みつつ 流らば濃ゆき 紅葉かな
             もみぢ葉を さらひて迅き 渓の水     俳子

             瑞宝寺公園「もみじ茶会」 2008

             神戸市立森林植物園・長谷池

              しあわせの村日本庭園

              イロハモミジ

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