桃  の  実  *

          秋…白桃や まろきものみな 美しく
            白桃の 見るも触るるも 柔らかく
            日の温み 詰めこみ桃の 実熟るる

            豊かなる 胸つきだして 桃をもぐ
            白桃や 真白きかひな 伸ばしもぐ

            芳醇の 香り一刻 桃熟るる
            白桃の 雫るほどに 熟れ闌けて

            どんぶらこ 大きな桃が どんぶらこ
            吾子生るや 桃から生るる 桃太郎

            木毛を 敷きて白桃 送りくれ
            白桃の 尻美しき 夜なれば

            桃をむく 白指細く 謎めきて
            桃むくや 妹が真白き 胸の谷

            鷲掴む 指の跡より 桃崩る
            熟れ桃の 痛みやすきを いとほしむ

            薄き掌を かへして白き 桃をむく
            桃むくや 胸元広く 開け放ち

            白桃や 娘十八 熟れそめて
            桃食ふや てのひらいつも 柔らかく

            白桃の 肉は肌いろ 紅ほのか
            白桃の 皮一枚の 内と外
            白桃の 熟れて熟女が 口に入る

            白桃の 病みて腐るは 果芯まで
            国もまた かくのごとしか 桃腐る   俳子

                桃の実(初夏)


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