尾     花  *

          秋…花すすき 無動寺への 細き道
            花芒 はらひて入りぬ 野辺の道

            すすき穂は おどろきやすし 野面風
            穂すすきや 折れむばかりに 風に揺れ
            穂すすきや 風に疲るる こともなく

            夕日して 光こぼるる 花すすき
            山暮れて 野は金色の 花すすき
            須磨の辺の 夕日が端の 花すすき

            暮れ暮れに 月待つごとく 花すすき
            花すすき 空へ月へと 風走る

            月上げし ばかりの原や 花すすき
            大いなる 月かかぐるや 花すすき

            すすき穂に 薄暮の月の かかるかに
            花すすき 薄暮が色の 失せやすく

            穂すすきの しなりて風を 押しかへす
            風雅びと 手招きするかに すすき揺る

            風月は 同天にして 花すすき
            山の端の 月までなびけ 花すすき

            すすき穂の 風に揺るるが 月の座に
            月明に 影となりたる 花すすき

            すすき穂や 天下人とて 墓もなく(「平清盛」ロケ地・砥峰高原)
            砥峰の すすきの丘に 風の道

            咲くからに 吹かるるからに 花すすき
            しなりてや 風にあらがふ 花すすき

            日の色の 失せて尾花は 月色に
            すすき穂の 先や気高き 山ひとつ    俳子




                             
         大河ドラマ「平清盛」ロケ地・砥峰高原のススキ

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