女  郎  花  *

          秋…女郎花 藍那里山 野辺の道
            山里の 野末にのこる 女郎花

            はかなくも 色あでやかに 女郎花
            暮合ひに 恋ふべきものを 花女郎

            魅入られて 黄水晶めく 女郎花
            女郎花 さびて夕暮れ 人訪はず

            葉陰より をみながおぼろ 女郎花
            女郎花 探しあぐねて 日の暮るる

            暴風の あとも変はらず 女郎花
            女郎花 戒名のなき 墓そばに

            女郎花 闇に女郎の 魂光る
            うすうすと 闇夜にうかぶ 女郎花

            女郎花 をみなの指は 柔らかし
            女郎花 薄命のひと 闇に消え


            束ねても 疎にして淡き 女郎花 (生花店にて)
            女郎花 野草もろとも 刈られけり

            女郎花 枯れて倒れず 宙に浮き
            咲き枯れて 身の細りゆく 女郎花
            枯れぬれば 恨みがましき 女郎花

            日の本の をみな哀しも 女郎花
            女郎花 こゑのかぎりを 泣くひとよ   俳子







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