林 檎 * 秋…ニュートンの林檎 アダムとイブの恋 禁断の林檎や まろく実の熟れて 林檎もぐ アダムとイブの 失楽に 禁断の林檎や をみな隠し持つ 堕ちたくば 堕ちてみよとや 赤林檎 林檎食ふ アダムを追ひて イブ駈くる 許そうぞ 林檎を齧る 後の厄 一木に つがるきおうの 林檎熟る 林檎もぐ 白き喉元 見せもして 林檎切る 半球笑むが ごと開く 林檎むく 指の先まで 謎めきて 林檎むく 我にナイフの 刃を向けて 剝くほどに 林檎の皮の 蛇めきて 途切れずに 林檎むければ 長寿なる 目覚むれば 顔が林檎や マグリット 見た目より 病んで痛んで 熟れ林檎 倦みし世や 芯より腐る 傷林檎 空騒ぎ 腐り林檎は 隣にも 冬…彼女との 微妙な距離に 冬林檎 冬林檎噛むや 歯茎のほの疼く 俳子 |
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