流   星  *

          秋…恋ひぬれど 届かぬ想ひ 星流る
            流星や みのるあてなき 恋の果て

            願ひ事 たくす間もなく 星流る
            星流る 女神ニュクスの 裳裾より

            星飛ぶや 十七文字の 詩かけら
            弾けとぶ 夢のかけらか 星流る

            またひとつ 星の流るる 虚空闇
            生き死には 星の流るる ごとくして

            流星や 首なし地蔵の 首が飛ぶ
            星流る 虚時間といふ 一刹那

            流星や 星座をなせる 星はなく
            国を捨て 家族を捨てて 流星に

            流星や 今際の際は 熱く燃え
            流れては 赤く燃え尽く 星ひとつ

            はるか来て 流星ここに 燃え尽きぬ
            流星や 光の筋と なりて消ゆ

            星流る 天の雫の 落つるかに
            流星や たましひ白く 宙に消え

            一生は一瞬 闇に星流る
            これやこの 闇の深きを 星流る
            歪曲する 時間の外へ 星流る

            億年の流転や ここに星流る
            星流る 幾万劫の かなたへと

            流星や 聞くも模糊たる 宇宙論
            流星や 空の寝息を 聴く湖畔

            流れ星 消えて不動の 星の列
            流星の 消えて瑕疵なき 空残る

            夜半の秋 海境落つる 星の屑
            宇宙塵 あびて爽やか 展望台

            時超えて 流るる星を また見むと
            秋冷や 消えなんとして 明の星    俳子

           メトロこうべ 地下街通路壁画

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