猿    酒  *

          春…羊水を 舐むる母猿 春の山
            死にし子を 抱きて離さぬ 猿の春

            思ふ猿 ゐれば四猿 春おぼろ

          秋…木の実喰ふ 喰へば膨るる 頬袋
            乳飲み子も 餌喰ふころや 猿の秋

            老生も 猿酒買ひに 背山へと
            ましら酒 はらわた熱き 我なれば

            哲学を 教ふる友と ましら酒
            頼みたし 寝酒なき夜の ましら酒

            山猿と 酌みつ酌まれつ ましら酒
            山猿と 呑みあかさうぞ ましら酒

            顔白き ままとはいかず ましら酒
            猿酒や 遠慮するなと 言はれても
            一献で 赤らむ顔や ましら酒

            六甲の 山猿俳子 ましら酒
            六甲の 猿に猿酒 うかれ唄
            猿酒を 喰らはば我も 赤尻に

            あち向きてホイ 猿がまなこの 先は秋
            あち向きてホイ こち向きて古都の秋
            前倣え 飼ひ馴らされし 猿の秋

          冬…小春日に 猿のお尻の 座り胼胝
            冬山や はぐれ小猿を 眠らしむ

            寒中に 湯気出るほどな 猿団子
            寒猿の 耐ふる泪は 玉なさず    俳子

          嵐山モンキーパークいわたやまのボス猿



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