冬 夕 焼 * 冬…みか潮の 播磨が灘の 冬夕焼 海峡に しばしとどまる 冬入日 冬夕焼 砂浜までも 金色に 淋し日や 冬夕焼に 身を染めて 坂なして 離宮が道の 冬夕焼 十二月 夕日静かに 沈みけり 湯煙の 消えゆくさきの 冬夕焼 冬夕焼 有馬は山の 影に伏す 冬落暉 滅びを急ぐ もののふに (兵庫運河) 冬夕焼 諸行無常の 空が色 缶蹴りの 缶がカンコロ 冬夕焼 冬夕焼 押し競の子ら 散りぢりに 冬夕焼 飛行機低く 飛びたちて 刻々と タイムラプスの 冬夕焼 昏るるほど 色を薄めて 冬夕焼 暮れぎはの 空はさびしも 冬夕焼 人恋へば 人恋ふ色に 冬夕焼 逢ひたくて 冬夕焼の 消ゆるまで 悲しみを 捨て来て冬の 夕焼かな この街に 骨埋めやうか 冬夕焼 冬夕焼 歩ごとに違ふ 砂の音 句のかけら 拾ふ砂浜 冬夕焼 冬夕焼 海原にぶく 光りゐて この道は いつか来し道 冬夕焼 冬夕焼 いつかは帰る 西方に 冬夕焼 思へば遠く 来たりしよ 望郷や 冬の夕焼の すぐ消えて 海山の 暮れて西方 冬夕焼 冬残照 明石が橋に 灯のともる 句のかけら 拾ふ砂浜 冬夕焼 冬夕焼 昭和は古く なりにけり いち抜けの 少女小走り 冬夕焼 叱られに 帰る家路や 冬夕焼 冬夕焼 観音像は 西を恋ふ 逍遥す 冬夕焼の 果つるまで 冬夕焼 悲しみひとつ 空に消え 貧しさや 冬の夕焼に 托す明日 冬夕焼 二羽の鴉の 影よぎる 思ひ出は いつも美しやも 冬夕焼 山暮れて 里はたそがれ 冬茜 冬夕焼 あとの晩景 われひとり 俳子 |
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