冬   木  *

        冬…冬木立 日は輝きを 失はず
          冬木立 光輝は枝を 揺らさざる

          六本の 樹が一列や 冬木立
          冬木立 向かふ三軒 両隣

          冬木立 抜けてローカル 電車かな
          しかはあれ 冬木さす日の 穏やかに
          触れし手に 温みをしかと 冬欅

          冬木立 鳥の塒に 主なく
          入る鳥も 翔つ鳥もなき 冬木立
          鳥を待つ 冬木に赤き 実の熟れて

          冬落暉 入れて膨らむ 木立かな
          残照に 梢影なす 冬木立

          風強し 冬木の瘤の むきだしに
          幹に瘤 根元に洞の 冬木かな

          青鈍(あおにび)の 男がひとり 冬木立
          川堰の 冬木が中の 死木白し   俳子

              大師道(平野谷東尾根側)

               しあわせの村

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