寒    雀 *

           秋…騒雀や 稲穂の波に 溺るかに
             寄るは静 逃ぐるは騒や 稲雀
             二の鳥居 臆せず潜る 稲雀

           冬…冬めきて 庭木に群るる 雀かな
             庭に来て 雀の遊ぶ 小春かな

             小雀の 宿となりたる 冬木立
             枯木立 雀の群れを 飛び立たす

             鳥雀も 瑞を乱さず 明の春
             少しづつ 寄らば逃げざる 寒雀

             餌やれば 鳩に遅れて 寒雀
             あち向きてホイ 餌やる方へ 寒雀
             手の届く ほどの距離にや 寒雀

             さびしめば 枯野の放つ 群雀
             強風に ふくら雀の ふくれ面
             寒雀 風に向かひて 塀が上

             腹ペコの ふくら雀が 樹に群れて
             電線の ふくら雀が 風に泣く

             本堂に 迷ひこみたる 寒雀
             寒雀 はねてぞ潜る 赤鳥居

             電線に ふくら雀の 六七羽
             五線譜に のらば楽しも 寒雀

             鴻鵠の 志なき 寒雀
             素寒貧 群るるほかなき 寒雀

             小賢しき コソ泥めきて 寒雀
             鳩の餌を 掠むる雀 冬終る    俳子

          ブロンズ像「レダ」  於:神戸フラワーロード



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