毛 糸 編 む * 冬…毛糸編む 人の温もり 欲しき夜に 一本の 糸繰り寄せて 毛糸編む 手元より 転びて遠き 毛糸玉 手繰るほど 遠きに転ぶ 毛糸玉 手繰るたび 痩せ細りゆく 毛糸玉 編むほどに 痩せて細りぬ 毛糸玉 好きなのか どうかは問はず 毛糸編む 恋欲しと ひと目ふた目と 毛糸編む 毛糸玉 あれば編み継ぐ ほかはなく 毛糸解く 一目飛ばしの 奥処まで 心持ち 変はりながらも 毛糸編む 一本の 毛糸で編みし もの贈る たらちねの 魔法の指や 毛糸編む はた結び 重ねて一ト日 毛糸編む 子を抱くも 毛糸を編むも 膝の上 毛糸編む 子への思ひを 編みこみつ 毛糸編む 母の丸肩 丸き背ナ 俳子 |
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