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          冬…凩の 白き筋引く 行者道 (大龍寺・大師道)
            木枯や 枝に乱るる 風の紋

            凩に 仁王立ちなる 大銀杏
            凩や 首のけぞらす キリン像(神戸ハーバーランド)

            凩や 葉屑乱れて 錐揉みに
            凩に この葉あの葉と 舞ひ乱れ

            凩や 閉店告ぐる 貼り紙に
            凩の 見えざる鞭が 葉にしなふ

            凩や 街干乾びて 翻る
            凩や 有象無象の 吹き溜まる

            凩や 雲低き空 哭くごとく
            凩の 松に尾をひく 音白し

            凩や 風の嘆きか 葉の哭か
            木枯に 吹かれて耐ゆる 一葉かな

            凩の しばし吹きやむ ノーサイド
            凩や 毀れベンチを 置きざりに

            凩に 声とぎるるや 浜鴉
            凩や けやき枝木を 吹き残す

            凩に 薄葉紙めく 昼の月
            凩が 残してゆきし 昼の月

            凩や 枝間に星を 吹き残す
            木枯や 枝に残るは 星のみに

            凩や 広き大地の 果てまでも
            凩の 果てて変はらぬ 夕山河


            凩や 一ツ目小僧が 飛んでくる
            凩や 風の子太郎 次郎や〜い

            凩や 乗る子も降りるも 縄電車
            凩や 葉屑たまれば 迷子道

            凩や 我ら少年 防衛隊
            凩や 大き葉小さき葉 飛んでゆけ

            凩や 君が面影 吹きとばす
            凩が いとしき君の 声さらふ
            木枯や 届かぬ思い なるを知る

            凩の うしろ正面 がらんどう
            凩や 愛の言葉は 失せやすし

            凩に 自由平等 博愛旗
            凩に 途切れとぎれの 反戦歌

            凩に 空鳴り木鳴り 梢鳴る
            凩に 抗して進め 目を伏せず

            凩に たった一人の 反骨旗
            凩に あらがひ行ける 深帽子

            凩に 吹き削がれてや 月細る
            凩に 向かひてひとり 振り向かず

            凩や わが青春の いろは歌
            凩に 攫はれゆきし 土地訛り

            凩や 古色旧弊 飛んでゆけ   俳子

      二口 金一作 「北からの訪問者」  於:しあわせの村・中央緑道

   ハーバーランド・神戸情報文化ビル前のキリン像 「蒼天の塔」 (安藤 泉 作)

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