独    楽   *

         新年…汚れ紐 巻きては放つ あばれ独楽
            勝独楽を 放つ一瞬 紐しなふ

            相ひ対す 影も争ふ 喧嘩独楽
            少年の 手垢びかりの 独楽強し

            軸芯の 定まりたれば 火の独楽に
            直立不動の一瞬 独楽澄めり

            時超えて この星まはれ 独楽まはれ
            勝ちぬきて 独り楽しむ 独楽ならむ

            廻る色 ほどけて独楽の 力尽く
            軸芯の ぶれてや独楽の 横倒れ
            あばれ独楽 倒れ果つるは 呆気なく

            勝独楽も よろけて終る 喧嘩かな
            勝独楽に 勝者のほまれ なかりけり

            太神楽 スプーンの上の 独楽回し


          秋…森の音 するやもしれず 木の実独楽
            よくまはる 団栗独楽の 相寄らず

            右側に 捩れつ廻る 木の実独楽
            軸心を  直してかへす 木の実独楽

            どんぐりの 独楽や衰ふ 前に死す
            唐突に 団栗独楽の 力尽く   俳子

        メトロこうべ地下街通路壁画 「トリック de アート」

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