時  雨 ( 1 )  *

          冬…時雨雲 せまる方より 空痛む
            西方の 時雨雲より 空崩る

            初しぐれ 明石の空の ただならず
            初しぐれ 須磨の山より 沖かけて

            初しぐれ 須磨に松風 村雨堂
            初しぐれ 海より晴れて 須磨の山

            初しぐれ 敦盛蕎麦を かきこめば
            胴塚の 晴れて首塚 初時雨

            初しぐれ 灘に西郷 御影郷
            初しぐれ 夜戸出の君の 肩を抱く

            時雨来る 一ノ谷への道 問へば
            垂水より 来たりて今は 須磨時雨

            山辺より まづは時雨れて 須磨の浦
            山手より 海へと落つる 須磨時雨
            時雨来て 海へと傾ぐ 須磨の山

            あと少し 泣けば晴るるか 須磨時雨
            寺古りて 須磨の昔を しぐれけり

            摂津播磨 境目あたり 片時雨
            片時雨 都はづれの 境川

            しぐるるや 須磨が片隅 境川
            しぐるるや 摂津播磨の 国境

            西に落つ 関所しぐれの 冷たきに
            須磨しぐれ 垂水しぐれと 磯しぐれ

            風雲急 明石海峡 夕時雨
            海峡に 風起乱雲 片時雨

            海辺より 音の近づく 片時雨
            海峡の いつまで続く 時雨癖

            夕しぐれ 兵庫運河の 水暗む
            水静か 運河時雨の 跡もなく

            三木晴れて 六甲の山 しぐれけり
            下谷上 中一里山 夕時雨

            淡墨の 空ざわめきて 時雨来る
            時雨来て うらみ顔なる 雨宿り

            石畳 黒むがほどの 夕時雨
            しぐるるや 街の灯遠く たゆたひて
            ふるさとは 時雨れてをるか 恙なきか

            越後路や 時雨ばかりの バス旅行
            しぐれてや 百万石の 城下町
            しぐれては しぐるるなかを ゆくのみか   俳子

         舞子ビラの庭園より明石海峡大橋を望む

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