時  雨 ( 2 )  *

          冬…街の灯や 神戸しぐれは 山越えて
            時雨来て ずり落ちさうな 観覧車

            二度三度 顔出し隠す 時雨月
            涙目を 隠すがごとく しぐれけり

            去りゆくは 追ふもかなはず 時雨冷
            ゆくひとの 背を追ふやうに しぐれけり

            峡時雨 陰晴いまだ 定まらず
            しぐるるや 雲足はやき 山の峡

            照り降りの せわしき日なり 里しぐれ
            時雨来て 廃寺が軒も けふの福

            海峡の しぐれて残る 海明り
            冷気来て 雑木ざわめく 山時雨

            山時雨 極楽茶屋の 軒狭し (六甲山・極楽茶屋跡)
            時雨来る 極楽茶屋に 客ひとり

            時折は 小雪混じりの 峡時雨
            晴れぎはの 明り尊き 峡時雨

            時雨来る 有馬に古き 土産店
            小夜時雨 街の灯りの 淋しかる

            墨絵めく 人工島の 小夜時雨
            人工島 浮かぶ海へと 時雨抜け

            時雨傘 差さずに逢ひに ゆくひとよ
            時雨止む 君の笑顔の 消えぬ間に

            時雨雲 乱れてあきぬ 空の穴
            雲間より 斜光一条 時雨過ぐ

            色淡く 半弧に満たぬ 時雨虹
            海峡に 天使の梯子 しぐれ過ぐ

            まばたきを すれば消ゆやも 時雨虹
            時雨去る 小濡れ地蔵を 置き去りに    俳子

           JR舞子駅側から見た明石海峡大橋

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