霜 柱 * 冬…まだ誰も 入らざる山路 霜柱 地に潜む 水の結晶 霜柱 土載せて 垂直に立つ 凍死体 ためらうふや 踏まば壊るる 霜柱 霜柱 有馬へくだる 靴の音 実存の 壊るる音か 霜柱 脳髄に 達する悪寒 霜柱 霜柱 毀てば走る 悪寒かな 宿六は 大黒柱 霜柱 霜柱 瞋恚のほむら 内に秘め 持ち上げて 崩れて消ゆる 霜柱 くづほれて 土に消えゆく 霜柱 霜柱 解けて残りし 土柱 月影の 細れば太る 草氷柱 細りゆく 森の泪か 草氷柱 暁光に ほのかに紅し 草氷柱 鳥舐むる 樹液の滲むる 枝氷柱 これはもう 天女が絹衣(すずし) 草氷柱 草氷柱 夢のやうなる 娼婦論 俳子 |
北区・仙人谷 2022.12.24 撮影 |
森林植物園(森林展示館)で開催された「シモバシラ展」 |
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