炭     焼  *

           冬…雨しのぐ 炭焼小屋の 粗末なる
             炭窯の 壁どつしりと 小屋奥に

             炭窯に 樫・楢・橡 並べ焼く
             炭焼の けぶり地をはふ 里野末
             炭材の 骨となるまで 炭を焼く

             炭匂ふ 窯の火弱む 夕まぐれ
             窯中の 炭は焼けたか けむり黄に


             炭窯の ありしは昔 木の葉積む
             森奥の 炭窯跡は 谷を向き


             白炭の 匂やかなるを 炉につぎて

             つつましく 生きて今宵の 炭を継ぐ
             木の家に 住みて炭火に 手をかざす

             母老いぬ 炭の香の立つ 静けさに
             炭つぎて 後は居眠る 老母かな    俳子

              あいな里山公園の炭焼き小屋

                 炭焼き窯口


            炭ヶ谷(神戸市北区谷上)の炭窯跡

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