短    日  *

          冬…野暮用と 云ひて出かける 日短
            短日や 歩きスマホの 人多し

            短日の 近道なぜか 回り道
            物好きの 時間貧乏 日短

            短日の 順番待ちの 豚饅屋
            短日の USJの 最後尾

            日短や はづれ馬券の そちこちに
            殺すほど 憎くはあらず 日短

            舶来の 時計チクタク 日短
            短日に 静かに狂ふ 古時計

            鼻眼鏡 越しに見上ぐる 冬時計
            痛む腰 たたきて老が 日短

            短日や きゃりーぱみゅぱみゅ みぱみゅぱみゅ
            短日の 書類粉々 シュレッダー

            短日に 十七文字の 悲歌哀歌
            字足らずの 難句がひとつ 日短

            白壁の 我が影長き 日短
            暮早し ひとつ灯れば 次々と

            暮早し 港出る船 入る船
            時告げる 汽笛時計や 日短

            暮早し 旧尾崎邸 和室跡
            清盛の 墓探す旅 暮易し

            暮早し 走りて下る 地獄谷 (有馬温泉)
            暮早し 帰りは怖き 無縁坂 (塩屋・源平合戦戦歿者供養塔)

            短日や 山より昏るる 裏六甲
            夕闇が 山の影呑む 日短

            暮早の 目ぢから奪ふ 闇とばり
            暮早の 門を閉ざすも 念入りに

            暮早し 過去と未来の 交差点
            短日の 影につまづく 日なりけり

            短日に 眠るやうにや 生くる奴
            一日は 二十四時間 日短    俳子

             神戸ハーバーランドの汽笛時計

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