氷    柱  *

         冬…暁光の 曲りて抜くる 氷柱かな
           軒氷柱 曲りて届く 朝の日矢
           朝日さす 切つ先冴えて 軒氷柱

           時折は 氷柱しづくの 軒が下
           雫なす ごとにきらめく 氷柱かな

           日に痩せて ひと夜に太る 軒氷柱
           したたりつ 凍りつ軒の 氷柱なす

           月影の 細れば太る 草氷柱
           細りゆく 森の泪か 草氷柱

           これはもう 天女が絹衣(すずし) 草氷柱
           草氷柱 夢のやうなる 娼婦論

           幻獣の 牙はかくやも 滝氷柱
           手前にも 横にも増えり 崖氷柱

           野仏の 鼻水のごと 氷柱垂る
           氷柱撫づ 指に温みの あるかぎり

           少しづつ 違ふしづく音 軒氷柱
           てのひらに 氷柱しづくの 二三滴   俳子

            徳川道(白川郷)の氷柱
               於:菊水山

                                          
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